LLMOツールの地域・言語設定|海外と日本のAI検索を分けて測る方法
編集部 ・ 公開 2026/10/2 ・ 更新 2026/10/2

LLMOツールで地域差を調べるときは、測定する国・地域、質問文の言語、質問内で指定する対象市場を別々に記録します。日本語対応という表示だけで判断せず、比較したい条件を一つずつ変えるための設定例と確認手順を紹介します。
海外向けにLLMOツールを選ぶなら、「多言語対応」の有無だけでなく、どの国から、どの言語の質問を、どの市場について測るのかを決めましょう。この3つを同時に変えると、結果の違いが何によるものか判断しにくくなります。以下は製品の実測結果ではなく、編集部が提案する設定・記録の手順です。
地域設定と日本語対応は別の機能
日本語の管理画面、日本語での質問入力、日本を指定した計測は、それぞれ確認する項目が違います。管理画面が日本語でも、日本市場の計測条件までそろうとは限りません。国を選べる機能から、都市・駅・住所単位の精度まで推測することも避けます。
Ahrefsの公式ヘルプでは、カスタムプロンプトの計測にAI・場所・更新頻度を設定でき、質問案の生成時には言語を選ぶと説明されています。質問案を作る言語の選択と、回答を取得する場所の指定を区別して読む具体例です。出典:Ahrefsのカスタムプロンプト設定

地域設定、質問の言語、質問内の市場指定は別の条件です。変更した項目を記録して比較します。
まず国内向けの基準条件を1組作る
例えば、日本の担当者が国内向けサービスを探す状況を調べるなら、次の組み合わせを基準にします。地域欄の名称や選択肢は利用するツールの仕様を確認してください。
計測する国・地域:日本。
質問の言語:日本語。
質問内の対象市場:日本の企業向け、と明記。
質問例:日本の企業が日本語サイトのAI検索での引用を調べるには、どのようなツールを比較すべきですか。
固定する項目:AI、検索の利用設定、計測頻度、ブランド表記、集計期間。
質問例は設計用の例であり、検索需要や代表性を実測したものではありません。営業相談やサイト内検索など、実際に得られた読者の質問に置き換えて使います。
言語差と市場差を切り分ける設定例
日本語と英語の違いを確認する場合は、測定する国と対象市場を日本のまま固定し、質問だけを同じ意味の英語にします。翻訳では「日本語サイト」「引用の確認」などの条件を落とさず、現地の担当者にも意図が同じか確認してもらいます。
一方、米国向けの顧客体験を確認する場合は、測定する国、質問の言語、対象市場を米国向けの組み合わせにします。この結果は「米国向けの別条件」であり、日本との差を言語だけの効果として説明しません。
国の設定だけによる違いを調べたい場合は、同じ質問文・対象市場・AIを保ち、国の設定だけを変えます。ただし、この比較が実際の顧客の利用場面に合うかも確認します。条件を分ける目的は、細かい実験を増やすことではなく、何を比べた数値か説明できるようにすることです。
デモで確認する5項目と記録例
地域指定は国単位か都市単位か。希望する市場を選べるか。
入力言語と回答言語を区別して保存できるか。翻訳された回答だけでなく原文を見られるか。
地域・言語別に同じ質問群を集計できるか。異なる条件を合算した数値だけにならないか。
国やAIを追加した場合の計測量・利用枠がどう変わるか。追加前に見積もれるか。
過去の回答、引用URL、設定変更日を取り出せるか。
記録例:質問ID/対象市場/国の設定/質問言語/質問原文/AI・取得方法/取得日時とタイムゾーン/成功件数/言及の有無/引用URL/設定変更メモ。この項目を1回の回答と結び付ければ、後から集計の条件を追えます。
ブランドの別名は必要な表記を事前に決めます。別言語の同名企業を自社として数えないよう、製品やドメインも照合してください。詳しくはブランド名・表記ゆれの設定手順をご覧ください。
地域別の数値を読むときの注意点
回答の取得失敗を「言及なし」と同じ扱いにせず、成功した回答数と失敗件数を分けます。質問数や取得回数が違う地域の合計値だけを比べると、条件の違いを見落とします。同じ質問群・期間で区切り、原文も確認しましょう。
また、計測ツールの結果は各利用者の画面を完全に再現するものではありません。Ahrefsは、保存されたユーザーデータや過去の文脈を使わずに回答を取得すると説明しています。ツールごとの取得方法を確認し、実際の利用者の履歴などによる違いと分けて解釈します。出典:Ahrefsのデータ取得方法・FAQ
よくある質問
日本語の質問なら、日本の結果になりますか?
質問の言語だけでは計測地点や検索対象の条件は確定しません。ツールの地域設定と、質問内で指定した対象市場を併記してください。
海外対応のツールは何を基準に比較すればよいですか?
必要な国・言語・AIで実際に設定でき、回答原文と引用URLを確認・保存できるかを優先します。機能数に加え、条件を増やしたときの利用枠と運用担当者の確認作業を見積もります。計測全般の条件は計測結果が違う理由のチェックリストも参照してください。
出典確認日:2026年10月2日。設定例と記録項目は編集部の提案です。対応地域・取得方法は変更されるため、導入前に各社の公式資料とデモで確認してください。
