代理店向けLLMOツールの選び方|顧客分離・閲覧権限・レポート納品を確認
編集部 ・ 公開 2026/9/23 ・ 更新 2026/9/23

代理店がLLMOツールを選ぶときは、計測機能に加え、顧客ごとのデータ分離、閲覧と編集の権限、レポート出力、契約終了時の引き継ぎを確認します。複数案件を継続運用するためのデモ手順と、比較時に残す項目を整理しました。
代理店向けの選定は、顧客へどう納品するかから始める
LLMOツールのおすすめを探す代理店は、最初に「誰が設定を変え、誰が結果を見て、どの形式で納品するか」を決めましょう。担当者だけが操作してPDFを渡す運用と、顧客も画面へログインする運用では、必要な権限や共有機能が変わります。
比較表には、案件数、担当者数、顧客側の閲覧者数、対象AI、質問数、計測頻度、納品形式を並べます。料金はこの条件で確認し、顧客や利用者の追加、出力機能、保存期間に別の条件がないかを見積もりへ残します。以下は編集部が提案する確認手順です。
1.顧客別のレポートと、データ分離を区別する
画面上でレポートが分かれていても、同じアカウントの利用者がすべてを閲覧できるとは限りませんし、逆に閲覧を制限できるとも限りません。代理店では「分けて表示する機能」と「他案件へアクセスさせない機能」を別々に確認します。
Otterly(オタリー)は、自社の複数ブランドにはブランド別レポート、別の顧客を扱う代理店には顧客別ワークスペースを案内しています。同社の説明ではStandard・Premiumでワークスペースを分け、ブランド、質問、レポート、チームのアクセスを分離できます。出典:Otterly公式・複数ブランドと顧客の管理。
試用では架空の案件A・Bを用意し、A向けの利用者がBの案件名、質問、出力ファイル、共有リンクへアクセスできないかを確認します。実際の顧客データを混ぜず、検索や履歴から見える範囲も確認項目に含めましょう。

編集部提案のデモ項目。計測画面だけでなく、顧客への共有から引き継ぎまで一通り確かめます。
2.「閲覧専用」の範囲を実際の操作で確かめる
顧客には結果の閲覧だけを許可し、質問追加や競合設定の変更は代理店が行う、といった役割を決めます。「閲覧者」という名称だけで判断せず、その利用者でログインして操作を確かめてください。
質問の追加・削除、ブランド設定の変更ができるか。
追加計測、プラン変更、利用者招待を実行できるか。
元回答や出典を見られるか。CSVなどの出力を許可するか。
共有リンクがログインを要求するか。アクセス範囲を変更できるか。
Otterlyは閲覧専用のViewerロールを案内しています。出典:Otterly公式・Viewerロールの案内。AhrefsのEnterprise向けアクセス制御では、Guestは明示的に共有された対象の閲覧に限定されると説明されています。出典:Ahrefs公式・アクセス制御。利用プランと対象機能による違いがあるため、全プランで同じ権限設定が使えるとは解釈しないでください。
3.納品レポートから元回答と出典へ戻れるかを見る
月次報告には、増減した数字だけでなく、その数字を説明できる回答例が必要です。編集部の納品テンプレート案では、対象期間、質問群、AI、地域、指標の定義、前月からの設定変更、代表的な回答、引用URL、次の対応をひと組にします。
PDFは会議での説明、CSVは確認や再集計、元回答は個別の事実確認に使う、と用途を分けます。OtterlyはブランドレポートのPDF、引用のCSV、元回答のCSV・JSON出力を案内しています。出典:Otterly公式・データとレポートの出力。
出力できるかだけでなく、日本語の読みやすさ、期間の表示、質問と回答の対応、リンクの保存、顧客名の混入を確認しましょう。ロゴ差し替えや独自ドメインが必要なら、その可否と追加条件も別項目として確認します。未確認の機能を非対応と決めつけないことが大切です。
4.担当交代と契約終了時の引き継ぎを試す
導入時点で、契約主体、管理者、データを保持する期間、納品済みファイルの扱いを決めます。担当者が退職したり、顧客が内製化したりしても、計測条件と履歴を説明できる状態にします。
質問文、名称設定、競合、期間、地域などの設定一覧を保存する。
履歴の移行・書き出しが可能か、対象範囲と形式を確認する。
管理者を交代できるか、契約や請求の引き継ぎ条件を確認する。
旧担当者の権限と共有リンクを整理し、引き継ぎ先の閲覧を確認する。
履歴を別アカウントへ移せるかと、ファイルとして持ち出せるかは別の要件です。できない操作がある場合は、保存する設定と出力データで何を引き継げるかを明確にします。
比較表には「対応」「条件付き」「要確認」と根拠を残す
候補ごとに、顧客分離、閲覧専用、出力、履歴、引き継ぎの欄を作り、確認日、プラン、実際に試した操作、残る条件を記録します。営業資料の機能名だけで同等と判断せず、自社の納品手順を最後まで実行できたかで比べましょう。
候補の整理にはLLMOツール比較と製品比較表を使えます。納品後の改善提案は引用元から改善記事を決める手順を参考にしてください。
よくある質問
顧客ごとに必ず別契約が必要ですか?
製品と契約条件によります。まず必要なデータ分離と利用者の範囲を定義し、それを満たすワークスペースや権限がどのプランに含まれるか確認します。
顧客にログインしてもらわない場合、権限管理は不要ですか?
社内担当者や外部協力者の範囲、出力ファイル、共有リンクの管理は残ります。画面の閲覧者だけでなく、納品までの経路を確認してください。
公式情報確認日:2026年9月23日。デモ手順と納品テンプレートは編集部の提案です。提供機能と契約条件は最新の公式案内をご確認ください。
