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LLMOの週次レポートの作り方|言及・引用・次の施策を1枚に整理

編集部 ・ 公開 2026/9/26 ・ 更新 2026/9/26

LLMOの週次レポートは、同じ条件で測った言及・引用と、次に行う作業を結び付けてまとめます。率だけでなく分母と元の回答を残し、数値の変化、解釈、担当者が実施することを分けるための記入例を紹介します。

週次レポートは何を決めるために作る?

目的は、AI検索での見え方を共有し、次の1週間で直すページや確認する設定を決めることです。おすすめのLLMOツールを導入しても、スコアの転記だけでは作業につながりません。毎週の報告には「観測した事実」「考えられる理由」「次の作業」をそれぞれ書きます。

本記事の様式は編集部による運用提案です。特定のツールに共通する公式指標や、効果を保証する基準ではありません。ツールの選定段階なら、LLMOツールの比較ページで元の回答を確認できるか、必要なデータを出力できるかも確認してください。

最初に期間と計測対象を固定する

レポートの先頭に、集計期間とタイムゾーン、使用ツール、AIサービス、質問群、地域・言語、取得できた回答数を書きます。比較は、原則として同じ長さの完了した期間で行います。集計途中の今週と、7日分そろった先週をそのまま比べないようにします。

質問を追加した週は、従来からの質問と新しい質問を分けて掲載します。障害などで取得できなかった回答も「言及なし」へ置き換えず、欠測として記録します。条件を固定した継続集計と、新しいテーマを探す追加調査を分けると、数字の変動を読みやすくなります。

週次レポートを条件、指標、原文、次の施策の順で確認する図

編集部提案の確認順。計測条件を確かめ、数値から原文へ戻って次の作業を決めます。

言及・引用・流入は別々の欄にする

Otterly(オタリー)の公式資料は、ブランドが登場する割合、競合との言及シェア、ドメイン引用などを別の指標として整理しています。Otterly公式:AI検索のKPI

ただし同じ名称でも計算方法は共通とは限りません。例えばAhrefs Brand RadarのAI Share of Voiceは、追跡ブランド間のインプレッションのシェアで、インプレッションにはGoogle検索ボリュームを用いた計算が使われます。AI利用者の実際の閲覧人数と読み替えないことが大切です。Ahrefs公式:AI Visibility Metrics

  • 言及:名前が出た回答数と、対象回答数を記録。ブランド名の表記ゆれも確認します。

  • 引用:自社URLが出典に含まれた回答数、またはツールの定義による引用数を記録。どちらの数え方か明示します。

  • 流入・成果:アクセス解析で識別できた訪問と成果を別欄に記録。未接続や未取得は「未計測」とします。

自社の変化と競合に対するシェアも分けましょう。自社の件数が増えても、比較対象全体がより増えればシェアは下がります。比較する競合を変更した週には、その変更も注記します。

そのまま使える週次レポートの記入欄

次の項目を1枚の文書やシートに並べ、詳しい回答と出典は別紙へリンクする構成が使えます。数値の多さより、報告を読んだ人が判断できることを優先します。

  1. 対象:集計開始・終了日/タイムゾーン/質問群の版/AI・地域・言語/成功件数と欠測件数。

  2. 今週の結論:確認できた変化を1〜2文で記載。理由が不明なら不明と書きます。

  3. 指標:先週と今週の件数、分母、率、差分。算出方法や設定を変更した場合はその内容。

  4. 代表回答:変化があった質問文、取得日時、回答原文、引用URL。都合のよい1回答だけで全体を代表させないようにします。

  5. 実施内容:更新したページ、変更箇所、公開日。未実施の予定とは分けます。

  6. 次の作業:対象URL、担当者、期限、完了条件、次回確認日。

回答原文には非公開情報が含まれる場合があります。社外へ渡すレポートは、共有してよい質問と回答だけを選び、閲覧範囲も確認してください。

架空の数値で見る、差分の書き方

以下は計算を説明するための架空例です。実際のサイトやツールの計測結果ではありません。同じ質問群で取得した回答が先週100件、今週100件あり、自社への言及が20件から25件になったとします。この場合は「言及回答率20%→25%、5ポイント増」と書けます。

ここから直ちに「記事更新で5ポイント改善」とは言えません。AIの回答変動や他のサイトの更新もあり得るため、まず増減した質問と原文を確認します。新しい50件を今週だけ追加した場合は、従来の100件と追加50件を別集計にし、比較条件の変化を残します。

作業欄の例は「料金ページの解約条件を公式規約と照合する。担当:サイト運用。期限:次回会議。完了条件:対象プランと適用日を本文へ記載」です。「引用を増やす」だけで終えず、担当者が完了を判断できる形にします。

週次会議で結論を急がないための確認

少数の変化はどう扱う?率と件数を併記し、単発の増減を確定的な傾向にしません。同じ条件で観測を続ける判断も、次の作業として記録できます。

引用が増えたのに訪問が増えないときは?引用とクリックは異なる行動です。まず引用URLと回答中の説明を確認し、流入はGA4で識別できるAI検索流入の範囲で調べます。

元の回答が不正確なときは?記述と出典を照合し、自社ページに不足や古い情報があれば更新候補にします。引用元から更新対象を決める手順も参考にしてください。

公式資料の確認日:2026年9月26日。テンプレートと架空例は編集部による提案です。